「公共ビジネスの着眼点」 選挙公約に注目しましょう

 10月19日に衆議院議員選挙が公示されました。31日(日)投開票なので、わずか12日間という短期決戦です。

 以下、自由民主党と、野党第一党である立憲民主党の経済対策、およびコロナ対策を簡単にまとめてみました。

【自由民主党の公約】
●新型コロナウイルス対策
ワクチン接種率70%を達成したという実績を元に、以下のような政策を掲げています。
・常に最悪を想定した危機管理を原則に、化学的知見に基づいた納得感ある説明に努める
・希望者全員へのワクチン接種を11月の早い時期の完了し、3回目の接種の準備や年内の傾向治療薬普及を促す
・医療難民を出さない
・非正規雇用や女性、子育て世帯、学生などへの経済的支援を行う
●経済対策
「新しい資本主義」を掲げて分厚い中間層を再構築する、と掲げています。その手段としては、金融緩和と機動的な財政出動、成長戦略の総動員などが挙げられています。

【野党(立憲民主党)の公約】
●新型コロナウイルス対策
「ゼロコロナ」をキャッチフレーズにして、以下のような政策を掲げています。
・医療・介護事業者に包括的な支援金を給付
・病院の統廃合や病床削減の見直し
・必要な時に誰でもすぐ受けられるPCR検査体制の確立
・水際対策の徹底
●経済対策
「1億総中流社会の復活」を掲げ、コロナ禍から復旧するための総額30兆円の補正予算の編成、時限的な所得税の減免&消費税現在、医療・介護・子育て・教育分野への予算重点配分、「同一価値労働同一賃金の法制化」などを挙げています。

 経済対策においては、自民党、野党ともに「分厚い中間層の再構築」「1億総中流社会の復活」と、社会問題化している貧富の格差是正を掲げている点は共通しているのが興味深いところです。

 新型コロナ対策や経済政策以外にも「外交・安全保障」や「社会保障」「農林水産業対策」「エネルギー政策」など、数多く存在します。みなさんも主要各党が公表している政策を可能な範囲で確認してみることをお勧めします。

 当社としても、この選挙の結果を注視し、今後の政府方針がどうなるか、行政としてどのようなジャンルに注力されるのかなど、しっかり見極めていきたいと思います。