「公共ビジネスの着眼点」 「こども霞が関見学デー」は省庁の業務や政策を知るチャンス

 今年も「こども霞が関見学デー」が開催されます。
https://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/kengaku/
https://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_006924.html

「こども霞が関見学デー」は、文部科学省が中心になって展開する取り組みです。霞が関にある各府省庁などが連携し、所管の業務説明や関連業務の展示棟をおこなうことにより、夏休み期間中に子どもたちに広く社会を知る体験活動の機会を提供しようというものです。同時に、府省庁等の施策に対する理解の増進も目的としています。

 従来は、夏休みの自由研究に合わせた体験型のプログラムや展示が中心でした。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となりましたが、今年はオンラインを中心に開催され、8月18日(水)、19日(木)がメインの日程となっています。
文部科学省や外務省、内閣府などが参加するほか、農林水産省は特設サイトを設営し7月16日(金)から8月20日(金)までの長期間にわたり開催。メインの2日間には、ライブ配信「官僚YouTuber電話相談室」を行うそうです。以前も取り上げましたが、公式YouTubeチャンネル「ばずまふ」の知名度やノウハウ活用した企画です。

 ちなみに内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室では、民間企業等との連携によるワークショップを提供する、というのも興味深いところです。その概要は9月発足予定のデジタル庁のホームページで公開されています。
https://www.digital.go.jp/posts/qPLubLrj

 このイベント、内容的には子ども向けではありますが、大人でも楽しめます。また、政策についての普及・啓発関連の業務に携わっている会社であれば、参考になるところが大きいかと思います。

 政策というものは一般の人にとっては分かりづらいものも多く、とかくブラックボックスになりがちです。それが政治や行政への無関心や、ときには不信を生み出しているという側面も否定できないと思います。
 そういった意味で「こどもにも分かるように」というスタンスで政策を読み解き、伝え方を試行錯誤していくことは、重要だと思います。このイベントには、大人は子どもの保護者としての参加しか認められていませんが、該当する方は是非参加してみてはいかがでしょうか。